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通信分野における複数の相違点がある場合の進歩性の総合判断

特許審査基準第2部分第4章には、クレームされる発明が従来技術に対して容易に想到するか否かの判断は、通常は次の3つの手順、すなわち、1.最も近い従来技術の確定、2.発明の相違点及び発明が実際に解決する技術的課題の確定、3.クレームされる発明が当業者にとって容易に想到するか否かの判断、で行うことができるとある。
審査実務においては、上記の手順3が難点であり、最も近い従来技術と、発明が実際に解決する技術的課題とから、クレームされる発明が当業者にとって容易に想到するか否かを判断する必要がある。判断の過程では、従来技術全体において或る技術的示唆が存在するか否か、すなわち、その技術的課題(すなわち発明が実際に解決する技術的課題)を解決するようにこの最も近い従来技術に上記の相違点を適用するという示唆を従来技術が与えているか否かを確定する必要がある。なお、このような示唆は当業者が上記の技術的課題に向き合う際に、この最も近い従来技術を改良してクレームされる発明を得る動機づけとなり得る。
特許審査基準の説明によると次のことが導き出される。通常の場合、最も近い従来技術と比べて、発明でクレームされる技術的解決手段に相違点が複数ある場合、発明が実際に解決する技術的課題の確定は発明の技術的解決手段全体に基づいて参酌しなければならない。審査では、発明の技術的解決手段全体から乖離してこれらの相違点を別々に見れば、機械的に3つの手順を用い、判断の結論が間違ってしまうおそれがある。
実際の審査過程では、複数の相違点間に相互関連、相互作用がなければ、発明の技術的解決手段において果たされるそれらの作用をそれぞれに参酌し、実際に解決する各技術的課題をそれぞれに確定することが可能である。しかしながら、これらの要件の間に相互関連、相互作用がある場合、すなわち或る相違点が他の1つ又は複数の相違点と乖離すると発明の技術的解決手段全体におけるその機能及び作用を実現することができない場合、これらの構成要件を全体に1つのものとして発明の技術的解決手段におけるその作用を判断し、これに基づいて、発明が実際に解決しようとする技術的課題を確定する。
以下、複数の相違点により1つの技術的課題を解決する事例を参考までに2つ提示する。

事例1
或る明細書で指摘される従来技術に存在する課題は、メモリーカードにプログラムを書き込む過程においてメモリーカードを抜き取ると、データが消失してしまうというものである。したがって、この発明は、上記の技術的課題を解決する移動端末を提供している。
通知書では次のように指摘されている。請求項1と最も近い従来技術との相違点は次のとおりである。移動端末は、(1)前記メモリーカードホルダーの金属シールド構造に接続し、前記金属シールド構造を介して容量を検出する静電容量式タッチセンサと、(2)前記静電容量式タッチセンサで検出された容量に基づいて、前記金属シールド構造を手でタッチしたか否かを確定し、前記金属シールド構造を手でタッチしたと確定した場合にはデータの書込みを禁止する書込み制御ユニットとを更に備えている。
分析すると、上記の2つの相違点(1)及び(2)は相互に関連するものである。例えば、相違点(2)がなくて相違点(1)しかなければ、単に手で金属シールド構造をタッチしたか否かを静電容量式タッチセンサに基づいて確定するだけであり、メモリーカードが抜き取られる際にメモリーカードにおけるデータの消失をどのように回避するかというこの発明が解決しようとする技術的課題を解決することはできない。
相違点(1)と(2)との間の関連関係と、技術的解決手段全体にもたらされる技術的効果とを参酌することなく、別々にこの2つの相違点を見ると、それぞれの相違点は公知の常識であるという結論が得られ、したがって、発明に進歩性がないという結論が得られる。
実際には、手が金属導体に触れると容量が生ずるのは公知の物理現象であり、USBフラッシュメモリー等のメモリーカードにデータを書き込んでいる時にメモリーカードを抜き取るとデータが消失しメモリーカードが破損するというのはこの分野の公知の技術的課題であるが、上記の相違点(1)及び(2)は相互に関連するものである。、上記の相違点を用いて、メモリーカードが抜き取られた場合にメモリーカードにおけるデータの消失をどのように回避するかという技術的課題を請求項1の技術的解決手段全体で解決しており、これをベースとしてこの発明には進歩性があると認定する。

事例2
或る明細書で指摘される従来技術に存在する課題は、ストリーミングメディア制御操作において、ユーザーが所定の時刻に進める必要がある場合、ユーザーはおそらく右矢印キーを何度も押す必要があり、これはユーザーにとって非常に不便であるというものである。早送り操作キーと早戻し操作キーとを設ける場合、既存の端末のキーボード配列、制御ソフト等に対する大きな修正が必要になり、製品の普及、利用には得策でない。したがって、この発明は、上記の技術的課題を解決する、端末が送信する制御情報の処理方法を提供している。
通知書では次のように指摘されている。請求項1と最も近い従来技術との相違点は次のとおりである。(1)サーバーは、各制御情報を受信した後に第1のタイマーを起動し、現在の制御情報を受信した時点で第1のタイマーがタイムアウトしていなければ、ショートカットキー分析をトリガーする必要があると決定し、(2)最近受信した2以上の制御情報についてショートカットキー分析をし、前記ショートカットキー分析のステップは具体的には、現在受信している制御情報に伴うパラメータと最近設定した時間内に受信した制御情報の数とに基づいて、対応するショートカットキー情報を決定し、前記ショートカットキー分析の結果に基づいて、前記ショートカットキー情報に対応する操作命令を探し出し、前記操作命令に従って該当する制御操作を実行することである。
分析すると、上記の2つの相違点(1)及び(2)は相互に関連するものである。例えば、相違点(2)がなくて相違点(1)しかなければ、単に一定の条件に基づいてショートカットキー分析をトリガーするだけであり、どのように分析、分析結果に基づいてユーザーの行おうとする操作を決定するかに関するわけではなく、端末サービス制御機能を拡張する目的を端末のハードウェア及びソフトウェアを修正しないままどのように達成するかというこの発明が解決しようとする技術的課題を解決することはできない。
相違点(1)と(2)との間の関連関係と、技術的解決手段全体にもたらされる技術的効果とを参酌することなく、別々にこの2つの相違点を見ると、それぞれの相違点は公知の常識という結論が得られ、したがって、発明に進歩性がないという結論が得られる。
実際には、上記の相違点(1)と(2)とはサーバーが順に実行する一連の具体的な操作ステップであり、上記の相違点を用いて、端末サービス制御機能を拡張する目的を端末のハードウェア及びソフトウェアを修正しないままどのように達成するかという技術的課題を請求項1の技術的解決手段全体で解決しており、これをベースとしてこの発明には進歩性があると認定する。
以上の内容からわかるように、技術的解決手段における構成要件が公知の常識に属すか否かは技術的解決手段の全体から考えなければならず、これらの構成要件を組み合わせた作用を参酌せずに、相互に関連している構成要件を切り離して、それぞれにこの分野の公知の常識と認定することはできない。このうちの各構成要件の作用に対する理解は、この請求項が実際に解決しようとする技術的課題から乖離してはならず、或る要件を請求項の技術的解決手段全体から切り離して理解してはならず、請求項の構成要件の組合せを全体に1つのものとして、従来技術において技術的示唆が与えられているか否かを参酌しなければならない。(知識産権報 張江波 雷雲珊)

2015-06-05

通信领域存在多个区别特征时创造性的整体判断

专利审查指南第二部分第四章指出:判断要求保护的发明相对于现有技术是否显而易见,通常可按照以下3个步骤进行:一是确定最接近的现有技术;二是确定发明的区别特征和发明实际解决的技术问题;三是判断要求保护的发明对本领域的技术人员来说是否显而易见。
在审查实践中,上述步骤3是一个审查难点,其要从最接近的现有技术和发明实际解决的技术问题出发,判断要求保护的发明对本领域的技术人员来说是否显而易见。判断过程中,要确定现有技术整体上是否存在某种技术启示,即现有技术是否给出将上述区别特征应用到该最接近的现有技术以解决其存在的技术问题(即发明实际解决的技术问题)的启示,这种启示会使本领域的技术人员在面对所述技术问题时,有动机改进该最接近的现有技术并获得要求保护的发明。
基于专利审查指南的表述可以得出:通常情况下,当发明要求保护的技术方案与最接近的现有技术相比存在多个区别特征时,确定发明实际解决的技术问题应当基于发明整体技术方案进行考虑。在审查中,如果脱离发明的整体技术方案而割裂地看待这些区别特征,则可能会机械地使用三步法,从而导致判断结论错误。
在实际的审查过程中,如果多个区别特征之间无相互关联、相互作用,那么可能会分别考虑它们在发明技术方案中所起的作用,并分别确定各自实际解决的技术问题。然而,如果这些特征之间是相互关联、相互作用的,即某个区别特征离开其他的一个或者几个区别特征就不能实现其在发明整体技术方案中的功能和作用,此时应将这些技术特征作为一个整体判断其在发明技术方案中的作用,并据此确定发明实际要解决的技术问题。
以下提供两个以多个区别特征共同解决一个技术问题的案例,供读者参考。

案例一
某案说明书中指出现有技术存在的问题是:如果在向存储卡写入程序的过程中将存储卡拔出,则会导致数据丢失。因此,本发明提出一种移动终端用以解决上述技术问题。
通知书中指出,权利要求1和最接近现有技术的区别在于,移动终端还包括:(1)触摸电容传感器,其与所述存储卡卡座的金属屏蔽结构相连接,用于经由所述金属屏蔽结构来感测电容;(2)写入控制单元,其基于所述触摸电容传感器感测的电容确定是否有手指触摸所述金属屏蔽结构,并在确定有手指触摸所述金属屏蔽结构时禁止数据写入。
经分析,上述两个区别特征(1)和(2)是相关联的。例如,如果仅有区别特征(1)而没有区别特征(2),则只是根据触摸电容传感器来确定是否由手指触摸金属屏蔽结构,就不能解决本发明要解决的技术问题——如何在存储卡被拔出时避免存储卡中的数据丢失。
如果不考虑区别特征(1)和(2)之间的关联关系及其给整个技术方案带来的技术效果,孤立地看待这两个区别特征,可能会得出单个区别特征是公知常识的结论,由此可能会得出发明不具备创造性的结论。
实际上,手指碰触到金属导体时会产生电容是公知的物理现象,并且当正在向U盘等存储卡写入数据的时候,将存储卡拔出会导致数据丢失、存储卡损坏是本领域公知的技术问题,但上述区别特征(1)和(2)是相互关联的。权利要求1的整体技术方案利用上述区别特征,解决了如何在存储卡被拔出时避免存储卡中的数据丢失这样的技术问题,并在此基础上认定本发明具有创造性。

案例二
某案说明书中指出现有技术存在的问题是:在流媒体控制操作中,若用户需要前进到指定的时间,则用户可能需要按动多次前进键才能完成,这对用户来说非常不便。如果设置倍速快进和倍速快退操作按键,则需要对已有终端的键盘布局、控制软件等进行重大修改,不利于产品的推广和应用。因此,本发明提出一种对终端发送的控制消息的处理方法用以解决上述技术问题。
通知书中指出,权利要求1与最接近现有技术的区别在于:(1)服务器在收到每个控制消息后,启动第一定时器,若接收当前控制消息时第一定时器未超时,则确定需要触发快捷按键分析;(2)对最近收到的2个或2个以上控制消息进行快捷按键分析,所述进行快捷按键分析的步骤具体为,根据当前收到的控制消息携带的参数和最近设定时长内收到的控制消息数目,确定对应的快捷按键信息,根据所述快捷按键分析的结果查找与所述快捷按键信息对应的操作指令,按照所述操作指令执行相应的控制操作。
经分析,上述两个区别特征(1)和(2)是相关联的。例如,如果仅有区别特征(1)而没有区别特征(2),则只是根据一定的条件触发了快捷按键分析,并没有涉及如何分析以及根据分析结果确定用户所要进行的操作,就不能解决本发明要解决的技术问题——如何在不修改终端硬件和软件的情况下实现扩展终端业务控制功能的目的。
如果不考虑区别特征(1)和(2)之间的关联关系及其给整个技术方案带来的技术效果,孤立地看待这两个区别特征,则可能会得出单个区别特征是公知常识的结论,由此可能会得出发明不具备创造性的结论。
实际上,上述区别特征(1)和(2)是服务器执行的一系列有先后顺序的具体操作步骤,权利要求1的整体技术方案利用上述区别特征解决了如何在不修改终端硬件和软件的情况下实现扩展终端业务控制功能的目的这样的技术问题,并在此基础上认定本发明具有创造性。
综合以上内容可知,技术方案中的技术特征是否属于公知常识应当从技术方案的整体进行考量,不能把相互有关联的技术特征分割开,分别认为是本领域的公知常识,而不考虑这些技术特征组合后的作用。对其中的每一个技术特征作用的理解都不应该脱离该权利要求实际要解决的技术问题,不应当将某一特征与权利要求的整体技术方案割裂开来理解,而应当将权利要求技术特征的组合作为一个整体来考虑现有技术中是否给出了技术启示。(知识产权报 张江波 雷云珊)

2015-06-05

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