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北京知識産権法院 著名商標の大量登録 登録秩序を乱すと判決

先日、北京知識産権法院(知的財産裁判所)で2件の商標「美中宜和及び図」(美=米国、中=中国)及び商標「Amcare及び図」に関する商標権無効審判請求の行政紛争事件が結審され、国家工商行政管理総局商標評審委員会(審判部)(以下、「商標評審委員会」という)の原裁定が取り消されて、改めて裁定するように商標評審委員会に命じられると共に、上記2件の商標登録を出願した北京維世達徳誼医院管理有限公司(医院=病院)(以下、「維世達徳誼医院」という)が医療機関の著名商標の大量登録により商標登録秩序を甚だしく乱したと認定された。
北京美中宜和婦児医院有限公司(婦=婦人、児=子供)(以下、「美中宜和婦児医院」という)が2005年と2011年にそれぞれ第4961205号図形商標と第9932979号図形商標(以下、「両引用商標」と総称する)の登録を出願しており、後に使用役務が第44類の項目で認可、登録された。美中宜和婦児医院は維世達徳誼医院が登録認可された第12695580号の商標「美中宜和及び図」及び第12695580号の商標「Amcare及び図」(以下、「両係争商標」と総称する)が自己の商標と類似していることを発見した。2015年12月2日、美中宜和婦児医院は商標「美中宜和及び図」及び商標「Amcare及び図」に関して商標評審委員会に無効審判請求をした。商標評審委員会は審査の後に、2件の商標登録を維持する旨の裁定を出した。美中宜和婦児医院はこの裁定を不服として、北京知識産権法院に訴えを提起した。
審理の結果、北京知識産権法院は次のように認定した。両係争商標の顕著に識別される図形は、両引用商標と高度に類似しており、類似商標に該当する。双方の商標は、役務の目的、内容、方式、対象等の点で相違が大きく、その役務間に大きな関連性があるわけではなく、同一種類の又は類似の役務に該当していない。
これと同時に、法院は次のように究明した。維世達徳誼医院は80件余りの商標を近年立て続けに登録出願しており、このうち、第36類、第44類において登録された複数の商標は、例えば「和睦家」、「美華」、「美中宜和(Amcare)」、「OASIS HEALTHCARE」、「DELTA HOSPITAL」等のように、有名な複数の医療機関、私立病院の商号、商標と同一若しくは類似であるか、又は呼称若しくは視覚上高度に類似している。維世達徳誼医院は、営業範囲に「保険兼業代理、病院管理(診療を含まない)」が含まれる会社として、医療分野の有名機関、私立病院を当然知っているはずであり、有名な医療機関、私立医院の商号、標章と同一又は類似の商標の第36類、第44類における大量登録には、明らかに、商標を買い占めて他人の市場の信用により利益を貪るという目的がある。したがって、係争商標を含む登録商標を不使用の目的で合理的又は正当な理由なく大量に出願、登録し、買い占める維世達徳誼医院の行為は、商標登録の秩序を甚だしく乱し、公共の利益を損ない、社会の公共資源を不当に占有し、公平な競争の市場秩序を損なうものであり、中国商標法第44条第1項に規定された「その他の不正な手段で登録を得た」場合に該当している。したがって、係争商標は法により無効と審決すべきである。
このため、北京知識産権法院は、商標評審委員会による裁定を取り消す判決を下した。

コメント
中国商標法の関連規定によると、民事主体の商標登録出願は、使用の真実の意思を有しなければならず、自身の商標使用の必要性を満たすことを目的としており、商標登録の出願行為には合理性又は正当性がなければならない。
中国商標法第44条第1項では、「登録された商標がこの法律の第10条、第11条、第12条の規定に違反する場合、又は欺瞞的な手段若しくはその他の不正な手段で登録を得た場合には、商標局が当該登録商標の無効審決をする。その他の単位(法人、組織、団体)又は個人は、商標評審委員会に当該登録商標の無効審判を請求することができる。」と規定されている。
この条項の主旨は、商標登録及び管理の良好な秩序を維持し、商標登録者が公序良俗及び信義誠実の原則を遵守するように促すことにある。「欺瞞的手段及びその他の不正手段」には、一定の知名度を有する他人の既存の商標を或る規模で先取りし、譲渡し、利益を貪る行為が含まれており、この或る規模での先取りとは、一定の条件、すなわち、他人の既存の商標と同一又は類似の大量の商標を先取りし、数が多く、実際に使用する可能性のない商標の買占め行為に該当するか、又は異なる権利者の既存の著名商標を複数先取りし、主観的悪意が十分明らかであるという条件を備えなければならない。このような商標登録行為は、商標登録の秩序を甚だしく乱し、公共の利益を損ない、社会の公共資源を不当に占有し、公平な競争の市場秩序を損なうものであり、中国商標法第44条第1項に規定された「その他の不正手段で登録を得る」場合に該当する。(劉義軍、呉瑛曼)

2018-07-31

北京知识产权法院:大量注册知名商标 被判扰乱注册秩序

近日,北京知识产权法院审结了两起涉及“美中宜和及图”商标和“Amcare及图”商标的商标权无效宣告请求行政纠纷案,撤销了原国家工商行政管理总局商标评审委员会(下称商标评审委员会)的裁定,并责令商标评审委员会重新作出裁定,认定申请注册上述两件商标的北京维世达德谊医院管理有限公司(下称维世达德谊医院)因大量注册医疗机构知名商标,严重扰乱商标注册秩序。
2005年和2011年,北京美中宜和妇儿医院有限公司(下称美中宜和妇儿医院)分别提交了第4961205号图形商标和第9932979号图形商标(以下统称两引证商标)的注册申请,后被核准注册、核定使用在第44类服务项目上。美中宜和妇儿医院发现维世达德谊医院获准注册的第12695580号“美中宜和及图”商标和第12695580号“Amcare及图”商标(以下统称两诉争商标)与其商标构成近似。2015年12月2日,美中宜和妇儿医院针对“美中宜和及图”商标和“Amcare及图”商标向商标评审委员会提出无效宣告请求。商标评审委员会审查后作出裁定,两件商标注册予以维持。美中宜和妇儿医院不服该裁定,向北京知识产权法院提起诉讼。
北京知识产权法院经审理认为,两诉争商标的显著识别图形与两引证商标高度近似,已构成近似商标;双方商标在服务的目的、内容、方式、对象等方面差别较大,且相关服务之间并不具有较大关联性,未构成同一种或类似服务。
与此同时,法院查明,维世达德谊医院近年来先后申请注册了80余件商标,其中在第36类、第44类上注册的多个商标与多家知名医疗机构、私立医院的商号、商标相同或近似,或在呼叫或视觉上高度近似,如“和睦家”“美华”“美中宜和(Amcare)”“OASIS HEALTHCARE”“DELTA HOSPITAL”等商标。维世达德谊医院作为一家经营范围包含“保险兼业代理、医院管理(不含诊疗)”的公司,显然应对医疗领域的知名机构、私立医院有所了解,其在第36类、第44类上大量注册与知名医疗机构、私立医院商号、标识相同或近似的商标,明显具有囤积商标并借他人市场声誉牟利之目的。因此,维世达德谊医院以非使用为目的、且无合理或正当理由大量申请注册并囤积包括诉争商标在内的注册商标,其行为严重扰乱了商标注册秩序、损害了公共利益,不当占用了社会公共资源,并有损公平竞争的市场秩序,构成了我国商标法第四十四条第一款规定的“以其他不正当手段取得注册”的情形。因此,诉争商标依法应当予以宣告无效。
据此,北京知识产权法院判决撤销商标评审委员会作出的裁定。
点评
依据我国商标法相关规定,民事主体申请商标注册,应该有使用的真实意图,以满足自己的商标使用需求为目的,其申请注册商标的行为应具有合理性或正当性。
我国商标法第四十四条第一款规定:“已经注册的商标,违反本法第十条、第十一条、第十二条规定的,或者是以欺骗手段或者其他不正当手段取得注册的,由商标局宣告该注册商标无效;其他单位或者个人可以请求商标评审委员会宣告该注册商标无效。”
该条旨在维护商标注册和管理的良好秩序,敦促商标注册人遵守公序良俗以及诚实信用的原则。“欺骗手段和其他不正当手段”包括规模性抢注他人在先具有一定知名度的商标并转让牟利的行为,该规模性抢注应该具备一定的条件,即抢注众多与他人在先商标相同或近似的商标,且数量较大,构成没有实际使用可能的商标囤积行为;或者抢注多个不同权利人的在先知名商标,主观恶意十分明显。此类商标注册行为严重扰乱了商标注册秩序、损害了公共利益,不当占用了社会公共资源,并有损公平竞争的市场秩序,构成了我国商标法第四十四条第一款规定的“以其他不正当手段取得注册”的情形。(刘义军、吴瑛曼)

2018-07-31

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