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音商標時代到来の可能性

1999年にQQチャットソフトが誕生した日から、「ディディディディディディ」というQQの新メッセージの通知音が絶え間なく聞こえてくるようになった。テンセントはこの通知音を商標として登録しようとしたが、その登録出願は商標局と商標評審委員会(審判部)にそれぞれ拒絶され、その後、テンセントはその拒絶審決を不服として、法院(裁判所)に対して訴えを提起した。これが音の商標登録の拒絶による中国で最初の訴訟事件である。先日、北京市高級人民法院がこの事件について「鶴の一声」を発し、テンセントの出願した「ディディディディディディ」という音には識別力があると認定するとともに、QQ通知音の商標登録を支持した。これは中国商標法分野で司法判決を受けた最初の音商標事件でもある。

音は商標として登録出願可能である
従来の商標は商品又は役務に付すことができるものであり、人々は視覚的に認識することができるが、音商標は技術的手段、伝達媒体によって聴覚的に感知するしかない。中国の2014年の新商標法で音が商標登録出願可能な範囲に含まれるようになり、その第8条により、「自然人、法人又はその他の組織の商品を他人の商品と区別することができる文字、図形、アルファベット、数字、立体的形状、色彩の組合せ及び音等、並びにこれらの要素の組合せを含む標章は、すべて商標として登録出願することができる。」と規定されている。これが音を商標として登録するための法的基盤となっている。しかも、中国の商標法実施条例は、音商標の登録出願の具体的要件について、例えば「音標章で商標登録出願する場合には、その旨を願書に声明し、要件に適合する音見本を提出するとともに、登録出願する音商標、商標の使用方式を説明しなければならない」等のようにより明確に規定している。音を用いた商標登録出願は法律が整備されているが、実施、取扱いの難易度が高いので、新商標法が実施されてから今まで、音商標の登録認可は以前に専門家が予測したような大ヒットにはならなかった。

音商標の今昔
従来の商標が一貫して商標登録の主導的地位にあったが、各種の先端技術の登場に伴って、識別性が高い音は伝播速度が速くなり、影響力が強くなっていった。これらの音は市場経済で希少性が高く、経済的価値が高いので、企業、ひいては国にも重視されるようになったが、商標として音を受け付け、これを登録する国又は地域は今でもわずかしかない。
世界で最初の音商標は米国で登場しており、米国で1946年に制定された「ランハム法」(Lanham Act)には「文字、氏名、シンボル、デザイン又はこれらの組合せ」という広い表現によって商標上の表示の要素に音が含まれているが、1978年になって初めて米国特許商標庁の商標審判部(TTAB)が、サウンドロゴを商標として登録認可可能である旨を明文化して規定した。米国の裁判所も、音は消費者による商品の出所の区別に役立ち、音標章の使用によって聴衆の心の中で音と特定の商品及び役務との架け橋ができると認めている。米国のNBC(全国放送会社)の3和音チャイムが米国特許商標庁で登録された最初の音商標である。
中国の新商標法の実施後、最初の音商標は中国国際放送局(CRI)が登録出願した「中国国際放送局放送番組開始曲」である。また、音商標として登録に成功したものには、ユニ・チャーム株式会社の2音節からなる「sofy」のCMの終わりの曲、映画スターのジャッキー・チェンが肉声で読み上げた「望子成龍小霸王」(子供の出世を願う小霸王)(訳注:「望子成龍」は成語であり、「成龍」はジャッキー・チェンの漢字名。「小霸王」はメーカーの名称。学習機の宣伝)の音、ノキアの携帯電話のクラシックな着信音「NokiaTune」、インテル・コーポレーションの「パン・パパパパン」という音も含まれている。

音の登録商標の構成要件
中国では商標登録制度が実施されており、音を商標にするには商標専用権を取得するように登録しなければならない。
第一に、特別な音は登録してはならない。音商標については、インターナショナル、中国の国歌、軍歌、及び外国の国歌、軍歌等のメロディーと同一又は近似する音は商標として登録出願してはならない。また、音には、民族差別の文句等が含まれてはならない。第二に、先に存在する他人の権利を損なってはならない。中国商標法第32条には、商標登録出願は、先に存在する他人の権利を損なってはならず、他人が既に使用している一定の影響力のある商標を不正な手段で抜け駆け登録してはならないことが規定されている。第三に、一般的、機能的な音は登録してはならない。或る音が或る業界の経営者に広く使用され、周知となっているか、又は、或る音が商品の使用の目的にとって必要不可欠である場合には、その音標章は商標として登録してはならない。例えば「結婚行進曲」はブライダル産業の音商標として登録することができず、電子レンジの通知音「ピピピ」も電子レンジ業界の音商標として登録することができない。第四に、識別力を有することである。商標法、商標法実施条例等の法規の規定によると、顕著な特徴を有するロゴ又は音に限り、商標として登録することができる。識別力は商標登録、特に音の商標登録の中核的な要件である。QQの通知音の事件では、商標局と、審判した商標評審委員会はいずれも、QQの通知音が識別力に欠けており、区別の役割を果たすことが難しいと認定した。北京知識産権法院(知識産権=知的財産権)は審理の結果、テンセントの出願した商標には特定のリズム、音効果があると認定し、また、QQソフトの知名度、「QQ」商標の知名度、出願した商標の知名度、及び相互間の対応関係と考え合わせると、テレビ放送、新聞社の指定役務における当該商標の使用は、役務の出所を示す商標の有すべき機能を果たすことができるので、識別力があると認定した。北京市高級人民法院も二審において、当該通知音には識別力があると認定して、最終的に一審の判決を維持した。
音商標の登場で商標の形式が極めて豊富になり、通常の視覚的な商標と比べると、音商標は、消費者に対してより強く心理的に暗示することができ、感情的に消費者をより満足させることができ、大きな経済的価値を秘めている。QQの通知音の事件は、音の商標登録の発展にとって重要な意義がある。音商標の時代がまもなく到来するかもしれない。(北京市石景山区法院)

2018-11-27

声音商标时代或将来临

摘要:近日,北京市高院对此案“一锤定音”,认定腾讯公司申请的“嘀嘀嘀嘀嘀嘀”声音具有显著性,支持QQ提示音注册商标。这也是我国商标法领域经司法判决的首例声音商标案件。
1999年,QQ聊天软件“横空出世”,自软件诞生之日起,“嘀嘀嘀嘀嘀嘀”的QQ新消息提示音,便不绝于耳。腾讯公司欲将该提示音注册为商标,但其注册申请分别被商标局、商标评审委员会驳回,后腾讯公司不服相关决定,到法院提起诉讼,这是我国第一起因声音商标注册被告驳回而引发的诉讼案件。近日,北京市高院对此案“一锤定音”,认定腾讯公司申请的“嘀嘀嘀嘀嘀嘀”声音具有显著性,支持QQ提示音注册商标。这也是我国商标法领域经司法判决的首例声音商标案件。

声音可申请注册为商标
传统商标可以贴附于商品或服务之上,人们通过视觉感官便能知悉,而声音商标只能通过技术手段、传播载体,人们通过听觉进行感知。我国2014年新商标法中,将声音纳入可申请注册商标的范围,其第八条规定:“任何能够将自然人、法人或者其他组织的商品与他人的商品区别开的标志,包括文字、图形、字母、数字、三维标志、颜色组合和声音等,以及上述要素的组合,均可以作为商标申请注册。”这为声音注册为商标提供了法律基础。而我国商标法实施条例对声音商标申请注册的具体要求作出了更为明确的规定,如“以声音标志申请商标注册的,应当在申请书中予以声明,提交符合要求的声音样本,对申请注册的声音商标进行描述,说明商标的使用方式”等。虽然用声音申请注册商标有章可循,但因实施操作难度较大,因而从新商标法实施至今,获准注册的声音商标并未像之前专家、学者预测的那样,出现大爆发。
声音商标的前世今生
传统商标一直居于商标注册的主导地位,但随着各类先进技术手段的出现,较高辨识度声音的传播速度与影响力日益提升。此类声音在市场经济中具有高度稀缺性和较高的经济价值,因而受到相关企业乃至相关国家的重视,但时至今日也只有少数国家或地区接受声音作为商标而对其予以注册。
世界上第一例声音商标出现在美国,美国1946年制定的《兰哈姆法》,通过“文字、姓氏、象征、设计或以上之组合”这一宽泛的表述方式将声音纳入商标标记的要素之中,但直到1978年美国商标审理和上诉委员会才明文规定声音标记可以作为一种商标予以核准注册。美国法院也认可声音可以帮助消费者区分商品来源,通过对声音标志的使用,能够在听众心中建立声音与特定商品和服务之间的桥梁。美国全国广播公司NBC三响音阶,是美国专利商标局注册的第一个声音商标。
我国新商标法实施后,第一个声音商标是由中国国际广播电台申请注册的“中国国际广播电台广播节目开始曲”。此外,成功注册为声音商标的还包括尤妮佳股份有限公司的由两个音节组成的“sofy”苏菲广告末尾曲,影星成龙原声朗读的“望子成龙小霸王”声音,诺基亚手机经典铃声“NokiaTune”,英特尔公司的“灯等灯等灯(音)”声音。

声音注册商标的构成要件
我国实行商标注册制度,声音要想成为商标,必须进行注册以取得商标专用权。
第一,特殊声音不得注册。就声音商标而言,与国际歌、我国国歌、军歌及外国国歌、军歌等旋律相同或近似的声音不得申请注册为商标;同时,声音中不得包含民族歧视的话语等。第二,不得损害他人在先权利。我国商标法第三十二条规定,申请商标注册不得损害他人现有的在先权利,也不得以不正当手段抢先注册他人已经使用并有一定影响的商标。第三,通用性、功能性声音不得注册。若某一声音被某一行业的经营者广泛使用且众所周知或者某一声音对商品的使用目的来说是必不可少的,则该声音标志不得注册为商标。例如“结婚进行曲”就不能被注册成为婚庆服务行业的声音商标,微波炉的提示音“哔哔哔”也不能被注册为微波炉行业的声音商标。第四,具有显著性。根据商标法、商标法实施条例等法律法规的规定,只有具备显著特征的标志或声音才能注册为商标。显著性是商标注册,尤其是声音商标注册的核心要件。从QQ提示音一案中,商标局以及复审的商标评审委员会,均认为QQ提示音缺乏显著性,难以起到区分的作用;北京知识产权法院经审理后认为,腾讯公司的申请商标具有特定的节奏、音效,另结合QQ软件知名度、“QQ”商标知名度、申请商标知名度及相互间对应关系,认为该商标指定使用在电视播放、新闻社服务项目上可以起到商标应有的标识服务来源的功能,具有显著性。北京市高级人民法院在二审中,亦认定该提示音有显著性,最终维持一审判决。
声音商标的出现极大丰富了商标的形式,与普通视觉商标相比,声音商标能带给消费者更多的心理暗示,可以在情绪上更好地满足消费者,蕴含着巨大的经济价值。QQ提示音一案,对声音商标注册的发展具有重要意义,声音商标的时代或将来临。(作者单位:北京市石景山区法院)

2018-11-27

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