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「暗号錠偽造防止ボトルキャップ」の特許紛争が決着する

先日、最高人民法院(裁判所)により、貴州卓霖科技有限公司(以下、「卓霖公司」という)が深圳市華美龍物聯網技術有限公司(物聯網=モノのインターネット)(以下、「華美龍公司」という)と貴州潤沢恒信科技有限公司(以下、「潤沢公司」という)とを訴えた特許権侵害紛争再審事件について判決が出され、貴陽市中級人民法院(以下、「貴陽中院」という)、貴州省高級人民法院(以下、「貴州高院」という)の出した民事判決が取り消され、卓霖公司の訴訟請求が全て棄却された。
華美龍公司の開発した「偽造防止暗号錠ボトルキャップ」と潤沢公司の販売する「飛天マオタイ酒」の偽造防止ボトルキャップが「暗号錠偽造防止ボトルキャップのチェックコード生成方法」の発明特許権(特許番号:ZL201110262041.4)を侵害しているとして、卓霖公司が貴陽中院に訴えて、侵害の即時差止めと経済的損失及び合理的支出400万元(約6491万円)の賠償を両被告に命ずるように法院に求めた。
華美龍公司は次のように弁明した。自社で開発した「偽造防止暗号錠ボトルキャップ」は高級酒用の新規の偽造防止手段であり、革新性があり、貴州省経済貿易委員会の発行した新技術鑑定検収証書を取得しているので、係争特許に対して侵害に該当しない。潤沢公司は次のように弁明した。「飛天マオタイ酒」には複数の規格と複数の販売ルートがあり、全ての「飛天マオタイ酒」に偽造防止暗号錠を被せているわけではなく、卓霖公司の証拠のうちの「飛天マオタイ酒」に偽造防止暗号錠が被せられていたことを証明する証拠を卓霖公司は提出しておらず、卓霖公司の発明特許権の潤沢公司による侵害を証明するには不十分であるので、侵害責任を負うべきでない。
貴陽中院は審理の結果、次のように認定した。係争特許は新製品の製造方法に関する発明特許である。華美龍公司、潤沢公司は暗号錠偽造防止ボトルキャップを製造する方法が係争特許と異なっていることの挙証責任を負うべきである。また、侵害被疑方法は係争特許を全面的にカバーしており、係争特許の請求項の保護範囲に入っている。潤沢公司の販売する「飛天マオタイ酒」に用いられる暗号錠偽造防止ボトルキャップには適法な由来があるという抗弁は成立する。貴陽中院は2015年に判決を出して、華美龍公司、潤沢公司に対しては侵害の即時差止めを、華美龍公司に対しては卓霖公司の経済的損失50万元(約811万円)の賠償を、潤沢公司及び華美龍公司に対しては原告の合理的費用6万元(約97万円)を共同で賠償することを命じた。
華美龍公司は一審判決を不服とし、貴州高院に上訴して、一審判決を取り消し、卓霖公司の訴訟請求を全て棄却するように法院に求めた。貴州高院は審理の結果、次のように明らかにした。華美龍公司、潤沢公司の侵害被疑品は技術的手段、実現される機能、達成される効果等の面で係争特許と相違がなく、したがって、対応する技術的特徴は同一であり、係争特許の請求項の保護範囲に入っている。複数の要因を総合的に考慮して、一審法院で確定された賠償金額の認定は不当ではない。貴州高院は2017年に、上訴を棄却し、原判決を維持する最終審判決を出した。
華美龍公司は貴州高院の民事判決を不服として、最高人民法院に再審請求し、次のように述べた。二審の手続は違法であり、挙証通知書に記載の挙証期間は2017年4月であるが、実際には2017年5月になってから貴州高院が通知書を送ったことで挙証期間内に挙証することができなくなった。また、原判決の準拠法には誤りがあり、侵害被疑方法は係争特許の請求項の保護範囲に入っていない。
卓霖公司は次のように弁明した。華美龍公司と潤沢公司は、侵害被疑方法が係争特許の方法とは異なっていることを証明すべきである。侵害被疑方法は、係争特許の請求項1に記載の全ての技術的特徴を含んでおり、華美龍公司の再審請求を棄却するように法院に求める。
最高人民法院は審理の結果、次のように認定した。原判決では係争特許の請求項の保護範囲に対するステップの実施順の限定作用が考慮されておらず、侵害被疑方法が係争特許の請求項の保護範囲に入ると認定した結論に誤りがある。侵害被疑方法は係争特許の請求項の保護範囲に入っていないので、華美龍公司、潤沢公司は賠償責任を負うべきでなく、原判決に誤りがあり、これを是正する。最終判決により、一審、二審の法院の民事判決が取り消され、卓霖公司の全ての訴訟請求が棄却された。(鄭斯亮)

2019-1-31

“密码锁防伪瓶盖”专利纠纷终有果

摘要:近日,最高人民法院对贵州卓霖科技有限公司诉深圳市华美龙物联网技术有限公司、贵州润泽恒信科技有限公司专利权侵权纠纷再审案作出判决。
近日,最高人民法院对贵州卓霖科技有限公司(下称卓霖公司)诉深圳市华美龙物联网技术有限公司(下称华美龙公司)、贵州润泽恒信科技有限公司(下称润泽公司)专利权侵权纠纷再审案作出判决,判令驳回贵阳市中级人民法院(下称贵阳中院)、贵州省高级人民法院(下称贵州高院)所作出的民事判决,驳回卓霖公司全部诉讼请求。
因认为华美龙公司开发的“防伪密码瓶盖”、润泽公司销售的“飞天茅台酒”防伪瓶盖侵犯其享有的“一种密码锁防伪瓶盖的对码生产方法”发明专利权(专利号:ZL201110262041.4),卓霖公司遂诉至贵阳中院,请求法院判令两被告立即停止侵权,并赔偿经济损失及合理支出400万元。
华美龙公司辩称,其开发的“防伪密码锁瓶盖”是为高档酒提供的一种新型防伪手段,具有创新性,并获得了贵州省经济贸易委员会出具的新技术鉴定验收证书,故对涉案专利不构成侵权。润泽公司辩称,“飞天茅台酒”有多种规格、多种销售渠道,并不是全部的“飞天茅台酒”均加盖防伪密码锁,卓霖公司未提交相应证据证明该证据中的“飞天茅台酒”加盖了防伪密码锁,不足以证明其侵犯卓霖公司的发明专利权,故不应承担侵权责任。
贵阳中院经审理认为,涉案专利为涉及新产品制造方法的发明专利,华美龙公司、润泽公司应承担其生产密码锁防伪瓶盖的方法不同于涉案专利的举证责任,此外,被诉侵权方法全面覆盖涉案专利,落入了涉案专利权利要求保护范围,润泽公司销售的“飞天茅台酒”所使用的密码锁防伪瓶盖具有合法来源的抗辩成立。贵阳中院于2015年作出判决,判令华美龙公司、润泽公司立即停止侵权,华美龙公司赔偿卓霖公司经济损失50万元,润泽公司与华美龙公司共同赔偿原告合理费用6万元。
华美龙公司不服一审判决,上诉至贵州高院,请求法院撤销一审判决,驳回卓霖公司的全部诉讼请求。贵州高院经审理查明,华美龙公司、润泽公司就涉案产品在技术手段、实现功能、达到的效果等方面与涉案专利无差异,故对应技术特征相同,落入了涉案专利的权利要求保护范围;综合考虑多方因素,认定一审法院确定的赔偿数额并无不当。贵州高院于2017年作出终审判决,驳回上诉,维持原判。
华美龙公司不服贵州高院民事判决,向最高人民法院申请再审,并诉称,二审程序违法,举证通知书载明的举证期限为2017年4月,但实际上通知书2017年5月才从贵州高院寄出,导致其不能在举证期限内举证。此外,原判决适用法律错误,被诉侵权方法未落入涉案专利的权利要求保护范围。
卓霖公司辩称,华美龙公司与润泽公司应当证明被诉侵权方法不同于涉案专利方法,被诉侵权方法包含了涉案专利权利要求1记载的全部技术特征,请求法院驳回华美龙公司的再审申请。
最高人民法院经审理认为,原判决未考虑步骤实施顺序对涉案专利权利要求保护范围的限定作用,认定被诉侵权方法落入涉案专利权利要求保护范围结论有误。由于被诉侵权方法未落入涉案专利权利要求保护范围,故华美龙公司、润泽公司不应承担赔偿责任,原判决有误,予以纠正,最终判决驳回一审、二审法院的民事判决,驳回卓霖公司全部诉讼请求。(作者:郑斯亮)

2019-1-31

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