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調味料入れの意匠による10万元の賠償請求の誘発

調味料入れは、それ自体は小さいが、作用は大きい。しかしながら、正にこのような目立たない商品が10万元(約166万円)にもなる意匠侵害の賠償請求訴訟を引き起こした。
沃爾瑪(広東)商業零售有限公司汕頭金砂東路分店(沃爾瑪=ウォルマート、零售=小売、分店=支店)(以下、「ウォルマート汕頭支店」という)と、沃爾瑪(広東)商業零售有限公司(以下、「ウォルマート社」という)とが仕入れて販売すると共に済南首尚家居用品有限公司(家居=ホームリビング)(以下、「首尚社」という)が製造及び販売する調味料入れ製品が自分の保有する意匠権(意匠番号:ZL201530384245.4)(以下、「係争意匠」という)を侵害している疑いがあるとして、自然人である江某が広州知識産権法院(広州知的財産裁判所)に対して3社を訴えて、侵害の差止め及び10万元の賠償を相手方に命ずるように法院に求めた。先日、広州知識産権法院は、審理の結果、この事件に一審判決を下して、侵害の差止め及び江某の経済的損失等の合計6万元(約100万円)の賠償を首尚社に命じた。

調味料入れボトルによる訴訟の誘発
2015年9月30日に江某が国家知識産権局に対して「調味料入れ」という名称の意匠を出願し、2016年3月2日に権利を取得しており、この意匠は現在でも有効である。
しばらくして、江某は「首尚社」等の情報が印刷された調味料入れ製品(以下、「侵害被疑品」という)がウォルマート汕頭支店で販売されているのに気がついた。比較の結果、侵害被疑品が係争意匠の保護範囲に入る疑いがあると江某は考えた。侵害被疑品を公証によって購入した後、江某は広州知識産権法院に対して3社を訴えて、3人の被告に対しては侵害被疑品の制造及び販売の即時差止め、並びに経済的損失及び合理的支出10万元の賠償を、ウォルマート社に対してはウォルマート汕頭支店の侵害行為に対して連帯責任を負うこと等を命ずるように法院に求めた。
江某の指摘に対して、ウォルマート汕頭支店と、ウォルマート社とは、侵害被疑品の適法な出所を事実の通りに提供しており、侵害被疑行為の主観的過失がなく、損害賠償の法的責任を負う必要がないこと、ウォルマート社は侵害被疑品を販売しておらず、ウォルマート汕頭支店はその子会社であり、法的責任を単独で負うことができ、ウォルマート社は連帯責任を負う必要がないこと等を共同で弁明した。
首尚社は次のように弁明した。まず、侵害被疑品のデザインは係争意匠のデザインとは異なっており、類似もしていない。次に、侵害被疑品は首尚社が製造したのではなく、首尚社には単に販売行為があるだけで、適法な出所があり、賠償責任等を負うはずがない。

慎重な審理、判決
広州知識産権法院はこの事件を受理した後に、法に従って公開審理した。法院は明らかになった事実と双方の弁論意見に基づいて、この事件には次のいくつかの争点があることを認定した。首尚社が侵害被疑品を製造したか否か、侵害被疑品が係争意匠の保護範囲に入るか否か、ウォルマート汕頭支店、首尚社の適法な出所の抗弁が成立するか否か等である。
首尚社が侵害被疑品を製造したか否かという問題については、法院は審理の結果、次のように認定した。侵害被疑品の外側包装には、侵害被疑品の出所が一般需要者に認識されるように、首尚社の企業名及び工商登録住所等の会社の情報が記載されており、反対の証拠がない場合には首尚社が侵害被疑品の製造者であると認定すべきである。
侵害被疑品が係争意匠の保護範囲に入るか否かという問題については、法院は審理の結果、次のように認定した。全体的な観察と総合的な比較とによって、侵害被疑品は係争意匠の全体の形状と同じであり、調味料入れのカバー及び円筒ベース部の透かし彫りのパターン、並びに調味料入れの中のスプーンは製品の全体的視覚効果に対して著しい影響を及ぼしていない。侵害に係るデザインと、係争意匠のデザインとは全体的視覚効果において実質的な違いがないと認定することができる。したがって、侵害被疑品の意匠は係争意匠の意匠と類似しており、係争意匠の保護範囲に入る。
ウォルマート汕頭支店及びウォルマート社が賠償責任を負うか否かという問題については、法院は審理の結果、次のように認定した。ウォルマート社による侵害被疑品の販売を証明するには江某の証拠は不十分であり、このため、江某のこの主張は支持されない。また、法院は更に次のように認定した。ウォルマート汕頭支店の証拠はウォルマート汕頭支店で販売された侵害被疑品の出所が首尚社であることを証明するのに十分であり、ウォルマート汕頭支店の過失を証明する証拠が江某にはなく、このため、ウォルマート汕頭支店の適法な出所の抗弁は支持される。したがって、ウォルマート汕頭支店は賠償責任を負う必要はない。
首尚社がどのように法的責任を負うべきかという問題については、法院は審理の結果、次のように認定した。首尚社は係争意匠の保護範囲に入る製品を特許権者の許諾を受けずに製造及び営業の目的で製造及び販売しており、係争意匠の意匠権が侵害されている。また、法院は首尚社の侵害行為の性質、侵害制止に必要な江某の合理的費用等の要素を斟酌して、江某の経済的損失及び権利維持の合理的費用として合計6万元を首尚社が賠償すべき旨を決定した。
一審の判決後、首尚社はこれを不服として、上訴した。(姜旭、肖晟程)

2018-07-03

一件调味盒外观设计专利引发10万索赔

摘要:因认为沃尔玛(广东)商业零售有限公司汕头金砂东路分店、沃尔玛(广东)商业零售有限公司采购销售、济南首尚家居用品有限公司制造销售的调味盒产品涉嫌侵犯了自己持有的外观设计专利权(专利号:ZL201530384245.4),自然人江某将3公司起诉至广州知识产权法院,请求法院判令对方停止侵权,并赔偿10万元。

调味盒个体不大,作用却不小。然而,就是这样一件并不起眼的商品引发了一起高达10万元的专利侵权索赔诉讼。
因认为沃尔玛(广东)商业零售有限公司汕头金砂东路分店(下称沃尔玛汕头分店)、沃尔玛(广东)商业零售有限公司(下称沃尔玛公司)采购销售、济南首尚家居用品有限公司(下称首尚公司)制造销售的调味盒产品涉嫌侵犯了自己持有的外观设计专利权(专利号:ZL201530384245.4)(下称涉案专利),自然人江某将3公司起诉至广州知识产权法院,请求法院判令对方停止侵权,并赔偿10万元。近日,广州知识产权法院经审理对该案作出一审判决,判令首尚公司停止侵权并赔偿江某经济损失等共计共6万元。

调味盒罐引发诉讼
2015年9月30日,江某向国家知识产权局提交了一件名为“调味盒”的外观设计专利申请,并于2016年3月2日获得授权,该专利至今有效。
不久,江某在沃尔玛汕头分店发现销售一款印有“首尚公司”等信息的调味盒产品(下称被诉侵权产品)。经比对,江某认为,被诉侵权产品涉嫌落入了涉案专利的权利要求保护范围。在对被诉侵权产品公证购买后,江某将3家公司起诉至广州知识产权法院,请求法院判令三被告立即停止制造、销售被诉侵权产品,并赔偿经济损失及合理开支10万元,沃尔玛公司对沃尔玛汕头分店的侵权行为承担连带责任等。
对于江某的指责,沃尔玛汕头分店、沃尔玛公司共同辩称,两公司已如实提供被诉侵权产品的合法来源,且没有实施被诉侵权行为的主观过错,无须承担赔偿损失的法律责任;沃尔玛公司没有销售被诉侵权产品,且沃尔玛汕头分店属于其子公司,沃尔玛汕头分店可独立承担法律责任,沃尔玛公司无须承担连带责任等。
首尚公司则辩称,首先,被诉侵权产品设计与涉案专利设计不相同,也不近似。其次,被诉侵权产品并非首尚公司生产,首尚公司只有销售行为且有合法来源,不应承担赔偿责任等。

谨慎审理作出判决
广州知识产权法院受理该案后,依法进行了公开开庭审理。法院根据查明的事实及双方的诉辩意见,认为该案具有以下几个争议焦点:首尚公司是否制造了被诉侵权产品;被诉侵权产品是否落入涉案专利权利要求保护范围;沃尔玛汕头分店、首尚公司的合法来源抗辩是否成立等。
在首尚公司是否制造了被诉侵权产品问题上,法院经审理认为,被诉侵权产品的外包装载有首尚公司的企业名称及工商登记地址等主体信息,以供相关公众识别被诉侵权产品的来源,在没有相反证据的情况下,应认定首尚公司为被诉侵权产品的制造者。
在被诉侵权产品是否落入涉案专利权利要求保护范围问题上,法院经审理认为,通过整体观察、综合比对,被诉侵权产品与涉案专利的整体形状相同,调味盒盖、圆筒座底部的镂空图案以及调味盒内的调味勺对产品整体视觉效果未产生显著影响,可认定被诉侵权设计与涉案专利设计在整体视觉效果上没有实质性差异。因此,被诉侵权产品的外观设计与涉案专利外观设计近似,落入涉案专利权利要求保护范围。
在沃尔玛汕头分店、沃尔玛公司是否承担赔偿责任问题上,法院经审理认为,江某的证据不足以证明沃尔玛公司销售了被诉侵权产品,据此对江某的该项主张不予支持。此外,法院还认为,沃尔玛汕头分店的证据足以证明沃尔玛汕头分店销售的被诉侵权产品来源于首尚公司,且江某没有证据证明沃尔玛汕头分店存在过错,故对沃尔玛汕头分店的合法来源抗辩予以支持。因此,沃尔玛汕头分店无须承担赔偿责任。
在首尚公司应如何承担法律责任问题上,法院经审理认为,首尚公司未经专利权人许可,以生产经营目的制造、销售落入涉案专利权利要求保护范围的产品,已侵犯了涉案专利权。此外,法院还根据首尚公司侵权行为的性质、江某为制止侵权需要支出合理费用等因素,酌定首尚公司应赔偿江某经济损失及合理维权费用共6万元。
一审判决后,首尚公司不服,已提起上诉。(记者:姜旭,通讯员:肖晟程)

2018-07-03

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